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農場の研修生だった頃…
『今日も暑いな』
『また明日』
毎日ただそれだけの言葉を交わすメキシコ人従業員がいた。
僕はスペイン語、彼は英語が得意ではなかったから。
ある日、たどたどしい英語で『びあー、みゅーしっく、だんす、You like?』
山奥の農場に住み込み、車も無く出歩く事も出来ない僕を気遣かってくれたんだと思う。
ホームパーティーに誘ってくれた。
スペイン語がわからない家族達にミステコ語?という言葉で何事か話してる。
振り返って『マイ フレンドって紹介したんだよ』と。
ビール片手に聞いた事の無い音楽に合わせ拍子を取り
『イッツ グゥ!Yeah?』
『Yes!ベリー グッド♪』
そんな会話とも言えないやり取りだったけど凄く楽しかった。
10ヶ月経ち帰国の日、
涙声のおじさんがくれたのは、優しいハグと『アディオス』の言葉。
2度と会えないだろう、でも、元気で頑張れ!友よ…
相変わらず互いの言葉の半分も理解出来てなかったと思うけど、
アディオスに込められた意味はわかった気がした。
言葉も通じない彼の温かさは忘れられない。
だから今でも僕は…
毎日繰り返す
『暑いね』
それだけの会話が嫌いではない
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